それはあっという間に始まって
あっという間に終わった恋愛でした。
オタク出会いの始まりは何て事のない日常の中。
たまたま一緒にご飯を食べに行った。
それだけでした。
どこで「恋愛」の道に進んでいったのか・何がキッカケだったのか。
今となっては謎のままです。
しかしその日。
確実に私は彼に恋をしていました。
「もっと一緒に居たい」
「側に置いていて欲しい」
そう強く思っていました。
一方、彼も私を「家に帰す」気など無かったと思います。
何度か食事など、一緒に出かけていた私達ですが、
そんな風な感覚に陥ったのは始めてのことでした。
「ようやく気持ちに気が付いた」
と思いました・・・恐らく、お互いに。
その日。
私は彼の家に泊まりました。
それを軽率だといわれたら、言葉の返しようがありません。
そう思われても仕方ないと思います。
けれど、その時は本当に好きでした。
しかし翌朝、小さな後悔が心に芽吹いていました。
自宅に帰り、暫く考えてみるも「余韻」のせいか、
彼のことで頭がいっぱいでした。
やっぱり彼が好き。
そうも思ったのですが「余韻」が消えていくと同時に、
彼に対する気持ちも薄らいでいきました。
・・・きっとお互いに。
綿菓子みたいに、
1口で溶けてしまったような恋愛だったのかも知れません。
